あらしのよるに
あらしのよるに
ストーリー

嵐の夜に仲間とはぐれたヤギのメイは、壊れた山小屋に避難した。
そこへ同じように嵐を逃れて一匹の仲間がやってきた。
小屋の中は真っ暗で、お互いの姿は見えないまま、二匹は言葉を交わし、 次第に仲良くなっていく。
「 あらしのよるに 」を合い言葉に、翌日の再会を約束して、それぞれ小屋を後にする。
ところが翌日、待ち合わせの場所でメイの前に現われたのは、なんとオオカミのガブだった。


命と友情、明日への希望、困難を乗り越えて生き抜く力…

“喰うもの”と“喰われるもの”、天敵同士のはずの二匹が『ひみつのともだち』になり、幾多の困難を乗り越えて友情を育み、強く前向きに未来を信じて生きていく。
この物語には、今この時代に生きる子ども達に改めて感じてもらいたいメッセージがたくさん込められています。
嵐の夜のように、前を向いて真っ直ぐに歩むことが難しい現在。
子ども達にとっても 、大人にとっても、心が折れてしまいそうな瞬間が多々あることと思います。
吹雪の山の向こうに穏やかな緑の森があると信じて励まし合い、支え合って生きようとするガブとメイの姿はきっと、たくさんの人の心を勇気づけてくれるに違いありません。
長引くコロナ禍で多くの人の心が疲弊している今こそ、心にたくさんの栄養を与えてくれる舞台芸術が必要であると信じています。
私たちもきっと、ガブとメイからたくさんの勇気をもらうことでしょう。
そしてこの素晴らしい物語を通じて今、改めて希望を持って生きていくことの大切さを子ども達と一緒に感じ合えたらと願っています。

(脚本・演出  秋葉大介)

メイとガブ
メイとガブ
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